2017年度公立高校入試について



◎通学区域
 県立高校は県内のどこからでも、すべての高校に志願できます。 なお、横浜市立高校のうち、横浜商業高校、横浜サイエンスフロンティア高校・理数科、戸塚高校・音楽コース、および定時制は県内全域、その他は横浜市内全域が学区となります。 また、川崎市立高校のうち、全日制普通科以外の学科、および定時制普通科以外の学科は県内全域、その他は川崎市内全域が学区となります。 横須賀市立横須賀総合高校は県内のどこからでも志願できます。
 横浜市立・川崎市立の高校のうち、横浜市内および川崎市内を学区とする高校については、中学校長の同意を得て学区外(横浜市外、川崎市外)から志願することも可能ですが、 学区外からの合格者は募集定員の8%以内(市立金沢と市立南は30%)と定められています。

(1)検査内容
 神奈川県ではかつて「前期選抜」(推薦入試)と「後期選抜」(一般入試)に分けていましたが、2013年以降は「共通選抜」として一本化されました。 「共通選抜」における検査は、学力検査と面接、それに一部の高校で実施される「特色検査」(作文を含む自己表現検査や実技)です。 ただし、田奈、釜利谷、大楠、大井、大和東のクリエイティブスクールでは面接と自己表現検査のみです。

以下は2017年入試において実施された内容です。

▼自己表現検査を実施した高校
横浜翠嵐、希望ヶ丘、光陵、柏陽、横浜緑ヶ丘、横須賀、湘南、平塚江南、厚木、 神奈川総合(国際)、小田原、市立サイエンスフロンティア(理数)、 田奈、釜利谷、大楠、大井、大和東

▼実技検査を実施した高校
市立川崎総合科学(デザイン)、市立横浜商業(スポーツ)、厚木北(スポーツ)、市立橘(スポーツ)、白山(美術)、上矢部(美術)、 市立戸塚(音楽)、弥栄(スポーツ、音楽、美術)、横浜国際(国際)


(2)選抜方法
 合否判定には、調査書(内申)、学力検査(入試)、面接と特色検査(一部の高校)の数値が用いられます。 調査書はこれまで通り、2年次(45点)+3年次×2(90点)=135点満点ですが、3教科以内であれば、1教科につき2倍までの範囲で重点化することができます。 また、学力検査は原則5教科(100点満点)ですが、特色検査を実施する高校では3教科または4教科の実施も可能です。 学力検査については、2教科以内であれば、1教科につき2倍までの範囲で重点化することができます。

以下は2017年入試において実施された内容です。
▼1次選考で内申・入試を重点化した高校
<全日制普通科>
【市ヶ尾】……内申:技能4科のうち最も高い1教科を2倍
【柏陽】………入試:英・数・国のうち点数の高い2教科を2倍
【市立南】……入試:英語を1.5倍
【市立金沢】…入試:英語を1.5倍、数学を1.2倍
【川崎北】……内申:技能4科のうち最も高い1教科を2倍
【麻生】………内申:英語を1.5倍、音楽・美術のうち高い教科を1.2倍
【横須賀】……内申:英・数・国を各2倍
【追浜】………内申:英・数・国を各2倍
【津久井浜】…内申:英・数・国を各2倍
【逗葉】………内申:英・数・国を各1.5倍
【秦野曽屋】…内申:英語と、国・数・理・社のうち点数の高い2教科
       をそれぞれ1.2倍

【伊志田】……内申:英・数・国を各2倍
【有馬】………内申:英語を1.2倍
【大和西】……内申:英語を2倍
【橋本】………内申:英・国を各2倍
       入試:英・数を各1.5倍
<全日制専門学科>
【相原/環境緑地】……内申:美・技家を各2倍
【川崎工科/技術】……内申:英・数・理を各2倍
           入試:英・数・理のうち点数の高い2教科を各2倍
【向の岡工業/機械】…内申:数・理・技家を各2倍
【  〃  /電気】…内申:数・理・技家を各2倍
【  〃  /建設】…内申:数・理・技家を各2倍
【平塚工科/技術】……内申:数・理・技家を各2倍
           入試:数・理を各2倍
【藤沢工科/技術】……入試:数学を2倍
【小田原城北工業/機械】
          …内申:数・理・技家を各2倍
【  〃  /建設】…内申:数・理・技家を各2倍
【  〃  /電気】…内申:数・理・技家を各2倍
【 〃 /デザイン】…内申:数・理・美を各2倍
【市立川崎総合科学/デザイン】
          …内申:美術を2倍
【市立横浜商業/スポーツ】
          …内申:保体を1.5倍
【市立川崎/生活】……内申:技家を1.5倍
【  〃 /福祉】……内申:国・保体を各1.5倍
【市立川崎総合科学/科学】
          …入試:数・理を各1.5倍
【白山/美術】…………内申:美術を2倍
【上矢部/美術】………内申:美術を2倍
【市立横浜商業/国際】
          …内申:英語を1.5倍
           入試:英語を1.3倍
【市立橘/国際】………内申:英語を2倍
           入試:英語を2倍
<単位制普通科>
【神奈川総合/個性】…入試:最も点数の高い1教科を2倍
【  〃  /国際】…入試:英語を2倍
【横浜桜陽】……………内申:点数の高い2教科を2倍
           入試:最も点数の高い1教科を2倍
【川崎】…………………内申:英・数・国を各2倍
【藤沢清流】……………内申:英・数・国のうち、点数の高い2教科を1.5倍
           技能4科のうち、最も高い1教科を2倍

【厚木清南】……………内申:点数の高い2教科を2倍
【弥栄】…………………内申:英・数・国を各2倍
【市立東】………………入試:英語を1.5倍
<単位制総合学科>
【鶴見総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【金沢総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【麻生総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【藤沢総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【秦野総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【座間総合】……………内申:最も高い1教科を2倍
【相模原総合】…………内申:最も高い1教科を2倍
<単位制専門学科>
【市立横浜サイエンスフロンティア/理数】
          …内申:英・数・理を各2倍
           入試:数・理を各2倍
【弥栄/スポーツ】……内申:保体を2倍
【 〃/音楽】…………内申:音楽を2倍
【 〃/美術】…………内申:美術を2倍
【横浜国際/国際】……内申:英語を2倍
           入試:英語を2倍
【神奈川総合産業/総合産業】
          …内申:英・数・理を各2倍


▼2次選考で入試を重点化した高校(入試のみ)
<全日制普通科>
【市立南】………………英語を1.5倍
【市立金沢】……………英語を1.5倍、数学1.2倍
【有馬】…………………英語を2倍
【上溝】…………………英語を2倍、数・国のうち点数の高い1教科を2倍
<全日制専門学科>
【川崎工科/技術】……英・数・理のうち点数の高い2教科を2倍
【平塚工科/技術】……数・理を各2倍
【藤沢工科/技術】……数学を2倍
【市立川崎総合科学/科学】
          …数・理を各1.5倍
【市立横浜商業/国際】
          …英語を1.3倍
【市立橘/国際】………英語を2倍
<単位制普通科>
【神奈川総合/国際】…英語を2倍
【横浜桜陽】……………点数の最も高い1教科を2倍
【市立東】………………英語を1.5倍
<単位制専門学科>
【市立横浜サイエンスフロンティア/理数】
          …数・理を各2倍
【横浜国際/国際】……英語を2倍

(3)合計数値の算出方法
 調査書(A) と学力検査の結果(B)、面接(C)をそれぞれ100点満点に換算した数値をa,b,cとし、それらを高校ごとに定めた比率(f:g:h)に基づいて合計数値を算出します。
ただし、f,g,hはそれぞれ2以上の整数、f+g+h=10となるように設定します。

  S=a×f+b×g+c×h

なお、特色検査を実施する場合は、その結果(D)を加えることとし、特色検査に対する係数(i)を各高校で定めます。Dを100点満点に換算した数値をdとし、iは5以下の整数とします。

  S=a×f+b×g+c×h+d×i

例えば、内申が115/135、入試の得点が400/500、面接点が80/100の生徒が、重点化や特色検査がなしで内申:入試:面接が4:4:2の高校を受験した場合の合計数値は、
  (115÷135×400) + (400÷500×400) + (80÷100×200) =820.78

3:5:2の高校を受験した場合は
  (115÷135×300) + (400÷500×500) + (80÷100×200) =815.56

となるわけです。

(4)合格者の決定
1次選考…各高校の定員の90%までを上記の計算方法での上位から合格者として決定します。

2次選考…残りの10%は、学力検査と面接(高校によっては特色検査)の結果で合格者を決定していきます。 2次選考も高校ごとに学力検査:面接(:特色検査)の比率を定め、特色検査のない高校では1000点満点で上位から合格者が決まります。

■1次選考での高校ごとの比率(*は特色検査を実施した高校)

▼調査書:学力検査:面接=4:4:2の高校
鶴見、城郷、港北、新羽、岸根、霧が丘、市ヶ尾、元石川、川和、新栄、松陽、瀬谷、横浜平沼、 舞岡、上矢部、金井、横浜南陵、新城、川崎北、生田、生田東、菅、麻生、市立橘、市立高津、市立幸、 追浜、津久井浜、逗葉、七里ガ浜、深沢、藤沢西、湘南台、茅ヶ崎、鶴嶺、茅ヶ崎西浜、 高浜、大磯、秦野曽屋、伊勢原、伊志田、小田原総合ビジネス、西湘、足柄、山北、 厚木北、厚木西、有馬、大和南、麻溝台、上鶴間、相模原、上溝南、橋本、 相原、中央農業、川崎工科、向の岡工業、横須賀工業、平塚商業、市立横浜商業(商業・国際)、*市立横浜商業(スポーツ)、 市立川崎総合科学(科学)、*厚木北(スポーツ)、*白山(美術)、上矢部(美術)、市立橘(国際)、 横浜緑園、横浜桜陽、川崎、大師、厚木清南、弥栄、市立戸塚、*市立戸塚(音楽)、 鶴見総合、金沢総合、麻生総合、藤沢総合、秦野総合、座間総合、相模原総合、市立みなと総合、 横須賀明光(福祉、国際)、*弥栄(スポーツ、音楽、美術)、*横浜国際(国際)、 神奈川総合産業

▼調査書:学力検査:面接=3:5:2の高校
*希望ヶ丘、*光陵、*柏陽、*横浜緑ヶ丘、氷取沢、市立桜丘、市立南、市立金沢、 住吉、多摩、百合丘、市立川崎、*横須賀、横須賀大津、鎌倉、大船、*湘南、茅ヶ崎北陵、 *平塚江南、秦野、*厚木、海老名、大和、大和西、座間、上溝、神奈川総合(個性)、*神奈川総合(国際)、 横浜清陵、横浜栄、藤沢清流、*小田原、市立東、市立横須賀総合、 *市立サイエンスフロンティア

▼調査書:学力検査:面接=5:3:2の高校
白山、荏田、旭、瀬谷西、保土ケ谷、永谷、横浜立野、逗子、寒川、二宮、 厚木東、愛川、綾瀬、綾瀬西、相模田名、城山、津久井、 平塚農業、神奈川工業、商工、平塚工科、藤沢工科、小田原城北工業、市立川崎総合科学(情報、電気、電子)、*市立川崎総合科学(デザイン)、 厚木商業、二俣川看護福祉、横浜旭陵、三浦臨海、吉田島総合、海洋科学、

▼調査書:学力検査:面接=6:2:2の高校
磯子、磯子工業、相模原青陵

▼調査書:学力検査:面接=4:3:3の高校
市立幸(ビジネス)、市立川崎(福祉)、平塚湘風、

▼調査書:学力検査:面接=2:6:2の高校
*横浜翠嵐

▼調査書:学力検査:面接=3:4:3の高校
市立川崎(生活)

▼調査書:学力検査:面接=3:3:4の高校
*市立橘(スポーツ)




■2次選考での高校ごとの比率(*は特色検査を実施した高校)

▼学力検査:面接=8:2の高校
*横浜翠嵐、城郷、港北、新羽、岸根、霧が丘、市ヶ尾、元石川、荏田、新栄、 *希望ヶ丘、松陽、瀬谷、横浜平沼、*光陵、舞岡、金井、横浜南陵、*柏陽、*横浜緑ヶ丘、 横浜立野、磯子、氷取沢、市立桜丘、市立金沢、新城、住吉、川崎北、多摩、生田、 百合丘、生田東、麻生、*横須賀、横須賀大津、追浜、津久井浜、逗子、鎌倉、大船、 深沢、*湘南、湘南台、茅ヶ崎、茅ヶ崎北陵、茅ヶ崎西浜、*平塚江南、大磯、秦野、秦野曽屋、 伊志田、西湘、山北、*厚木、厚木東、海老名、有馬、大和、大和西、座間、 綾瀬、麻溝台、上鶴間、上溝、相模原、上溝南、橋本、相模田名、城山、 横浜南陵(健康)、磯子(グローバル)、生田(自然)、西湘(理数)、*山北(スポーツ)、有馬(英語)、 相原、神奈川工業、磯子工業、藤沢工科、平塚商業、市立横浜商業(商業、国際)、二俣川看護福祉、 神奈川総合(個性)、*神奈川総合(国際)、横浜栄、三浦臨海、藤沢清流、*小田原、厚木清南、相模原青陵、市立東、市立戸塚、*市立戸塚(音楽)、 横浜緑園総合、座間総合、市立みなと総合、市立横須賀総合、 横須賀明光、弥栄(理数、国際)、*市立サイエンスフロンティア、*横浜国際、神奈川総合産業

▼学力検査:面接=7:3の高校
鶴見、白山、川和、旭、保土ケ谷、上矢部、永谷、*市立南、逗葉、七里ガ浜、 藤沢西、高浜、伊勢原、足柄、大井、厚木北、厚木西、愛川、大和東、綾瀬西、津久井、 *白山(美術)、*上矢部(美術)、高浜(福祉)、綾瀬西(福祉)、平塚農業、川崎工科、横須賀工業、 市立川崎総合科学(情報、電気、電子、建設、科学)、*市立川崎総合科学(デザイン)、津久井(福祉)、 横浜旭陵、川崎、横浜清陵総合、大師、麻生総合、藤沢総合、秦野総合、 海洋科学

▼学力検査:面接=6:4の高校
瀬谷西、菅、市立川崎、市立橘、市立高津、鶴嶺、寒川、二宮、大和南、 中央農業、商工、平塚工科、小田原城北工業、小田原総合ビジネス、市立川崎(生活)、市立橘(国際)、 横浜桜陽、平塚湘風、鶴見総合、金沢総合、吉田島総合、

▼学力検査:面接=5:5の高校
*厚木北(スポーツ)、向の岡工業、厚木商業、川崎市立商業、相模原総合

▼学力検査:面接=4:6の高校
*荏田(体育)、市立川崎(福祉)、*市立橘(スポーツ)

▼学力検査:面接=2:8の高校
*市立横浜商業(スポーツ)、*弥栄(音楽、美術、スポーツ)



●詳細は神奈川県教育委員会のHPをご覧下さい。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/